いままでは「ピアノランド」というテキストを使っていましたが、昨年から一斉にテキストの変更をしました。結果は変えて本当に正解だったと実感しています。生徒たちの基礎力の変化が歴然です。
まず、変な指使いをすることが激減しました。それに譜面に目を置いて(手は見ないで)弾けるようになりました。きれいな丸い手の形で弾けるようになってきました。いままでどんなに注意しても治らなかったのに!
そのほか、以前まで悩んでいたけれど解決したことをリストアップしてみました。
- 曲のレベルが急激に上がり、内容を処理しきれていない生徒が多くいる このテキストは、曲がとてもシンプル。シンプルでも美しく弾けると、子供は喜ぶ。本人の許容範囲内できちんと消化させて進めるので自立につながる。アレンジ力に優れ、短い曲で学ばせたい要素が繰り返し出てくるため、自然に身につくカリキュラムになっている。
- レッスン内容を充実させアウトプット作業を増やしたい 分析、移調、即興、初見、メロディー作曲、伴奏付けなど様々なアクティビティーで総合的な力が身につく。ソルフェージュなどの副教材は必要ない。
- コードネームを導入する時期がわからない 和音記号と同時進行で、2Bレベル(9歳ごろ)からコードネームを学ぶ。そのまま自然にポピュラーやジャズに進める。
- 音楽的知識や基礎力を高めたい ただ弾くだけでは子供の知的欲求は満たされない。演奏がたどたどしくても脳の理解力が高い生徒は多い。このテキストは、曲の構成やスケールの仕組みはもちろん、腕の使い方や脱力方法などがも具体的かつ理論的に示されている。
もちろん、このテキストに補うべき点もあります。それはまた別の記事でお話ししたいと思います。
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