子供たちにピアノを教えていて、なんとなくタイプ別に分類できるような感覚がありました。聴いてすぐに理解できる子、理屈っぽい子、壁などに貼ってある絵に注意が散る子…等。
以前たまたまコーチングの本を読んだときに「優位性」という言葉に出会い、“これかもな~”と感じました。人間は物事を理解、整理、記憶、表現するときに優位に働く神経(優位感覚)があり、それは人それぞれで、大きく4パターンに分類できるらしいです。
視覚優位(見る力が強い) 図や絵で理解する。紙に書いて指示したり、蛍光ペンで色付けなどすると覚えやすい。絵や写真を見てイメージを表現するのが好き。視覚に入るものに気持ちがあちこち飛びやすい。理論的思考をする。
言語優位(話す力が強い) 読み書きが得意。考えている時間が長く、言葉の意味にこだわる。対話することでひらめく。何かと関連付けて覚えていく。人に説明することで理解が深まる。分析が得意。「意味わかんない」「なんでだろう」「こう思う、こう考える」という言い方をよくする。
聴覚優位(聞く力が強い) 聴いて学習することが得意なのでCDなどを聴かせてあげると良い。メロディーやフレーズを1度聴くと覚える。騒音があると集中できない。良い音に敏感。耳で聞いたことは忘れにくい。声に出して読んで記憶する。複雑な譜面は苦手。
触覚優位(行動する力が強い)体験して覚える。体を動かしながらやると理解する。現実的で行動的。リズムを体感するのが得意。タッチなども、先生と一緒に触れて体感することで覚えていく。理屈は苦手。
きれいに4つに分類されるわけではなく、視覚&言語の組み合わせとか、触覚&聴覚の組み合わせなど、一人ひとりバランスが違うようです。
確かにレッスンで教えていて、「○○は○○だよ」と教えると「わかった!○○は○○で○○だから○○ということだね」と、先生に説明し返す生徒がいます。「わかった」だけでいいのに時間かかるな…と思っていたけど、その子は説明することでその子なりのやり方で理解していたんですね~
ちなみに触覚優位は、周りでワーワー言われると余計混乱してしまうそうです。説明されるより、体験するタイプなので。気持ちよく弾かせて、感覚と音を結びつけると良いそうです。いずれ成長とともに理屈で考える能力もついてくるようですよ。
触覚優位や聴覚優位は、ピアノを考えながら弾いてないパターンが多いので、弾き終わった後に「どこがうまくいかなかった?」と確認させることが大事だそうです。
あなたは何タイプですか?私は聴覚優位だな~