上の写真は、実は私が小学生の時に使っていた楽譜です。(ヘ音記号の音に、すべて階名がふってある!)
そうです、私は「譜読みの苦手な生徒」でした。私は3歳上の姉が弾いていた曲を耳コピで弾いていたので、楽譜を読む必要がなく譜読みが苦手でした。だから「次はこの曲を弾いてきなさい」と先生に宿題に出されると、まず音源を買いに行くタイプでした。読譜力が低いため、楽譜からでは曲のイメージがわきにくいし、音源がないと譜読みに時間もかかるためです。現在は、高校や大学でたくさん楽譜に触れてきたので、もちろん読譜力は付きました。
もし、譜読みが苦手なまま放っておくと、まだシンプルな曲を弾いているうちは良いですが、あるレベルまで到達すると必ず壁にぶつかります。臨時記号が多い曲、声部が複雑に重なる曲、ハーモニーが高度な曲は、自分の力で楽譜を読み取ることはできなくなります。
レッスンで間違った音を先生に楽譜上で指摘されても、どの音のことか全くわからないようでは、レッスンも成立しません。「では楽譜を読む練習をしましょう」と苦手な音読みばかりさせられると、生徒の性格によってはそこでピアノが嫌になってしまうこともあります。
そういうわけで、小さいころから自分で楽譜を読ませるということが、いかに大切かがわかると思います。特に、「楽譜を観察させ初見で弾かせる」ということを小さいときから導入すると効果的です。
著名なピアノ講師の言葉で「パッと見て弾ける曲が本当の自分の実力」というのがあります。読譜が苦手だったとしても大丈夫、読めるようになります。さらなる成長のためにも読譜力を身につけましょう。
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