テクニック実行の手段と方法

前回の続きでテクニックについて。今回はピアノテクニックの具体的な実行方法についてです。テクニックについての本を読み、またイラストにわかりやすくまとめてみました(上の写真)。

バロック期の固めの音の出し方、ロマン期の粘りのある音の出し方など、自分でも数種類使い分けていましたが、こんなにたくさん種類があるのですね~確かに、バロックが得意な人は胸を開いて座り、ひじから先を落とすように弾く人が多いように思います。つまり前腕を使って弾いているのですね。反対にロマン派が得意な方は、腕全体を使って指は伸ばしたまま、指の腹で弾きます。

こうしてみると、ピアノというのは打楽器で、音というのは響きということがよく分かります。打つ方向や打つ場所、ウエイトの違いでこんなにも変化するのです。試しにダンパーペダルを踏んだ状態で鍵盤をひっかくように(ホコリを取るように)弾いてみてください。まるで水彩絵の具がにじむような、空気のような軽い音になります。

以上、テクニック実行の具体的な方法でした。これらの響きの違いが生まれるのは、残念ながらアコースティックピアノに限られます。

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fumipianoschool

八王子みなみ野で自宅教室を開講し13年となる個人ピアノ講師。ジャズやポピュラーも教え、個性を育て伸び伸びと自然体で成長させていくことが指導ポリシー。元ヤマハの大人のピアノ講師。

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